アスファルト防水について
防水材には、大きく分けてシート系と塗膜系があると紹介しました。
シート系は「貼る」工法、塗膜系は「塗る」工法ですが、
今日紹介するアスファルト防水は貼る+塗る工法だと言えます。
アスファルト防水とは、合成繊維不織布にアスファルトを含ませ、
コーティングした、シート状のルーフィングを貼り重ねて形成する工法です。
アスファルト工法には熱工法とトーチ工法、常温工法があります。
前者の熱工法は、アスファルトを高熱で溶融しシートを複数枚交互に積層する工法で、
後者のトーチ工法はシートの裏面と下地を、
バーナーであぶり溶かしながら貼り付けるものです。
アスファルト防水は歴史があり、非常に信用性の高い工法だと言えます。
防水性能を確保しやすく、コストもあまりかかりません。
防水層が厚く、水密性が高いのも特徴です。
耐用年数が長く、他の工法と比べそれほどメンテナンスも必要ではないです。
ただし、上に保護材を乗せる必要があるので、重くなってしまうため、
木造住宅には不向きです。
紫外線に弱いのもデメリットです。
また、以前までは工事は高熱を使用するため危険が伴い、匂いも問題でしたが、
こちらは最近改善されてきているようです。
どの工法を用いるかは、業者とよく相談すると良いでしょう。