トーチ工法について
アスファルト防水の中にもトーチ工法、熱工法、常温工法といった、
いくつかの種類の工法があると紹介いたしました。
今回はその内のトーチ工法について紹介したいと思います。
トーチ工法とは、建築物の屋上や地下外壁に防水層を施工する際に、
トーチバーナーによる溶着施工で形成する工法です。
材料には、合成繊維の不織布などを基材として、
両面に改質アスファルトをコーティングした、2.5~4mm程度のシートを使用します。
トーチ工法は1960年ごろにイタリアやスペインで導入され始め、
日本では1993年ごろから導入されるようになりました。
石油化学の発展と防水層の工場での生産が活発になった事が、
トーチ工法の普及の一因であると言えるでしょう。
また、施工が従来の防水工法と比べ簡単であり、技術の習得が、
比較的容易な事もその一因でしょう。
トーチ工法では、トーチバーナーで溶着させる事によって、
アスファルト防水の大きな問題である臭気軽減や作業の危険性を防止出来ます。
近年環境問題が大きく取り上げられるようになった事も、
トーチ工法が数多く採用されるようになった大きな理由だと言え、
今後も数多く採用される工法だと言えるでしょう。