ケレンとは?
ケレンとはトタン屋根や階段に使われる手すり、
ベランダなどの柵などの鉄部の汚れや錆を落とす作業のことを言います。
実際には専用の工具や電動工具を用いて、
その表面を削るような感じで錆を落としていきます。
錆を落とすことで見栄えを良くする効果があると共に、
その大きな目的には鉄部の表面を傷つけつけることで塗料の密着が良くなるため、
密着が良くなれば錆自体を防止して耐久性を維持することが可能となります。
ただケレンの落とし具合にはレベルが存在し、
その区別として第1種ケレンから第4種ケレンまで存在します。
建築現場で主に行われるのは、
専用の手工具で行う第3種ケレンとブラシやほうきなどでこする第4種ケレンの方法です。
一部で電動工具を用いた第2種ケレンを行うこともあります。
なお建築現場ではケレンの作業が不十分だと塗装作業に影響が出る場合もあり、
例えば外見上の見た目が悪くなったり、
作業終了後の数ヶ月後には錆が発生する不具合が生じます。
また塗装面においても剥げてしまうことも多く、
見栄えも確実に悪くなることから、
このケレン作業は長年の経験によって左右される職人的作業にも分類されます。