スマートウェルネス住宅等推進事業の調査中間報告発表されました
そろそろ桜が咲き始めるころでしょうか。
私は先日30日にツバメさんの飛来を確認しました。
また今年も我が家に巣作りをしてくれるのを楽しみにしています。
先日国土交通省の「スマートウェルネス住宅等推進事業」として
日本サスティナブル建築協会が行っている
住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する調査の中間報告が発表されました。
それによると
1.冬季の朝に室温が10℃低い場合に血圧上昇が7.3mmHg高くなり、
10歳高齢になると8.8mmHgの血圧上昇が見られることがわかりました。
つまり冬季の朝に「高齢者ほど低い室温で血圧上昇しやすい」ということになります。
2.また寒い家に住んでいる人は
42℃以上の熱めのお風呂に入る割合が高いことがわかりました。
42℃以上の熱めのお風呂は入浴時の事故リスクが高いとされています。
「寒い家に住んでいる人は入浴時の事故を招きやすい」ということです。
3.さらに室温と血圧との関係についても以下のようなことがわかりました。
①冬季は起床時に室温が低いほど血圧が高くなる傾向にある
②断熱改修により室温が上がると、血圧が低下する傾向にある
ということは断熱改修をすれば血圧上昇が抑えられ、
健康促進につながるということですね。
浴室のリフォームをされる方の多くは洗面室も一緒にリフォームされますが、
そうした時に断熱工事を組み入れたり、
断熱材入りのガルバリウム鋼鈑を外壁に施工し、
家全体の断熱性能を上げるのも一つの方法です。
とはいえこうした工事は今すぐできることではありません。
春めいてきたとはいえ、朝晩はまだまだ冷え込みます。
以下の3つの事ならできそうなので、さっそく今夜から実践しようと思います。
①朝は起床の30分前に暖房がつくよう予約しておく。
②お湯につかるのは41℃未満のお湯に10分までを実施。
③お湯からあがるときには、頭を低くしてゆっくり立ち上がる。
国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進事業とは?
高齢者、障害者、子育て世帯等の多様な世代が交流し、安心して健康に暮らすことができる「スマートウェルネス住宅」を実現するため、サービス付き高齢者向け住宅の整備、住宅団地等における併設施設の整備、高齢者、障害者、子育て世帯の居住の安定確保・健康維持増進に係る先導的な住まいづくりの取組みを支援する事業です。
そして今回の調査中間報告は2014年度から実施されており、2015年度までの調査データです。
約1800件の住宅、3600人の居住者が対象で、住宅改修前後で血圧や身体活動量の変化などを4カ年事業として調べています。
今後もデータ収集を行い、医学的検証を深めていくそうです。