アニメ MYはまりもの ご紹介します。
最近アマゾンプライムに入っていることに気づきまして。
ずっと知らなかったのですが、支払い明細にアマゾンプライム年会費の項目が。
「えっ、アマゾンプライムに入ってんの?!」
メカラウロコ。
いつの間に。
記憶にない自分が怖い・・・
気持ちを切り替えてどうせ入ってるなら、いろいろ利用しないとソンソン!とばかりに
ポチッと動画再生し、映画やアニメを見あさっています。
その中で私のツボにはまった作品をご紹介します。
「昭和元禄落語心中」です。
シーズン1・2とありシーズン1は戦前からの話で、
落語に人生をかける男性の話が軸となっています。
7代目有楽亭八雲のもとに同時期に入門した対照的な2人。
昭和初期という時代の中、縦社会の落語の世界で生きる2人は正反対の性格。
まじめで努力家、孤独な菊比古と、天才肌で陽気、やることも破天荒な初太郎。
物語は菊比古の人生とともに、菊比古目線で進んでいきます。
菊比古にとって落語は生きるためにやらざるを得なかったモノ。
落語がうまくできず落ち込むも、初太郎とのふれあいで落語に魅せられていく。
ある日「笑ってくれるお客様のために落語をする」と語る初太郎。
自分に落語は向いているのか?自分にとっての落語とは何か?
菊太郎は苦しみの中で自分自身のために落語をしていることに気づきます。
ささやかな幸せの中に人間の嫉妬や欲、苛立ち、憂い、苦悩がうごめいて
落語の話がからみつつ、すべてが丁寧に描かれています。
落語も性格も正反対にもかかわらず、なんだかんだ仲の良い2人。
2人は強い落語への思いから、落語界を盛りあげようと約束を交わしますが、
皮肉にも2人が真打となったことで人生が大きく変わっていきます。
アニメながら、純文学を読んでいるような世界観です。
ついつい次から次へと見てしまい、ほぼ一気見でした。
シーズン2は昭和後期、菊比古が8代目八雲を襲名して話が進みます。
弟子の与太郎、養女の小夏、衰退していく落語、人生の終盤を迎えた8代目八雲。
死神という落語のお話しとのリンクは見ものです。
シーズン1・2共、オープニングテーマ曲が椎名林檎さん作詞作曲で、
妖艶な音楽がまたアニメの世界観を盛り立てています。
そして登場人物たちの江戸弁がたまらない!!
私はあまりアニメを見ない方なのですが、
この「昭和元禄落語心中」に出会ってアニメの良さを知りました。
そしてそして、普段落語に興味がなかったのですが、落語の良さも知りました。
ぜひ寄席に行ってみたい!と思う今日この頃です。
皆さんもぜひ機会があったら見てみてくださいね!