三重旅
お盆休みに三重へ行きました。
三重県、観光地たくさんありますよね。
三重と言ったらやはり伊勢神宮、おかげ横丁ですかね?
他にも鳥羽水族館、伊勢シーパラダイス、志摩マリンランドなどの水族館。
志摩スペイン村、鈴鹿サーキット、長島スパーランドなどのテーマパーク。
伊勢志摩スカイライン、熊野古道、御在所岳などへドライブもいいですよね。
でも今回はそんな数ある観光名所をすっ飛ばして、
県庁所在地津市にある三重県立美術館へ行ってきました。
目的はこれ!
なんじゃこりゃー!!!
私も数年前にテレビで見たときの感想。
この作品が浜辺を動く姿を見て、単純に興味しかわきませんでした。
自然の風だけが動力なのに、こんなに大きなものが歩くように動くのです。
作者はテオ・ヤンセンというオランダの彫刻家。
ヤンセンは自分の作品をストランドビーストと呼び、生物のように接しています。
古く、動かなくなった作品は「化石」と呼んだり、
組まれた部品のプラスチック管を「骨格」、ペットボトルを「筋肉」と呼び
ひいてはストランドビーストを見て歓喜の声を挙げる人は「ストランドビーストウィルスに感染した」と言ったり。
そして私もウィルスに感染してきました。
ストランド=オランダ語で砂浜を意味しており、本来これらの生物は砂浜で活動するのですが、さすがに海をわたり館内でおとなしくしていました。
それでも1日に数回行われるデモンストレーションを見学しました。
自分より大きな人工生物が、カサカサ動く様は大迫力。
ビニールの背びれ様な部分が波打つように動き、何十本とある足が動くさまはまさに昆虫!
風力だけでどうやって動くのか、私には実際に見てもさっぱりわかりませんでした。
物理学、構造学に長けていればわかるのかも?!
サイズの小さなビーストを実際に自分で押して動かしてみるコーナーもありました。
三重県立美術館の常設展示も見ましたが、モネやシャガール、ピカソやダリなど、
聞いたことある名前ばかりで、見ごたえあり。
美術館を後にして、昼食をとり、松阪市の豪商の街へ向かいました。
三井グループの創始者三井高利の生まれた豪商の街なのです。
豪商の小津家、長谷川家の邸宅の見学を目当てに来たのですが、
美術館を楽しみすぎて、長谷川家の見学時間に間に合わず、小津家の見学時間あと残り10分!
案内の方のご厚意で、少々延長していただき、しっかり見学させてもらいました。
現存するのは一部ですが、当時は広い広い敷地に、大きな大きな邸宅と、蔵5つもあったんですって!
豪商でも建物には金を使わないのか、襖や欄間も質素な造りでした。
当時、前面道路は参宮街道で、お伊勢参りの人々でごった返していたそうで、
宿に泊まれず野宿する人々に炊き出しを行ったといいます。
これが伊勢商人の心意気なのかもしれませんね。
松阪と言えば松阪牛。
すきやき有名店「牛銀本店」も豪商の街にありました。
食べずに店構えを拝むだけ~
なんだかマニアな伊勢の旅でした。